Gaynen Takeo 油彩画家

スペインのリアリズム絵画の技法でマンチャ技法というものがあります。マンチャとは「汚す」という意味があり、その技術や思想を意識しながら制作を続けています。

そもそも汚れとは装飾的な意味合いもあり、作品を構成するパーツの一つです。汚し方により作品における時間の概念や厭世的な儚さが加わり、作品により深みを与えてくれます。少し技術的なことを述べましたが、自分自身が作品を好きになる理由でもあります。

「過去から現在」までの装飾が多い中、私は「現在から未来」までを繋げられる新しい装飾を創造しています。有機顔料の絵の具でしか生み出せない発色で描写することは新しい時間の概念を生み出し、ふとした表情や場面を油絵という媒体を介して描き続けています。

概念よ、永遠のタケオとなれ

タケオよ、永遠の概念にあり